どうも。


この記事は一部で【ここしろ】と呼ばれている【青緑セルフバウンスワンショット】の歴史を解説していく記事です。


このアーキタイプの基本的な動きはドロー①でキーパーツを揃え、リソースブースト②を用いて大量のリソースを用意して、そのリソースを更にリソースリブート③カードで起こして、セルフバウンス④ゼクス2枚を交互に出すことで相手のライフを1ターンで削り切るデッキです。

ドロー①
リソースブースト②
リソースリブート③
セルフバウンス④
この4要素からできた青緑セルフバウンスワンショットの歴史を【リトガボーリング】から【令和のここしろ】まで解説していきます。


2013年1月25日(金)
B03 五帝竜降臨 
穿孔機械ボーリング④
リトルガーディアン③

B03-030_mB03-100_m

全ての始まりとも言える2枚のカードが生まれる。
ここからがボーリング期



2013年4月26日(金)
B04 黒騎神の強襲 
碧天の鉄爪 禊萩①

B04-096-00_m

まだ悪事はしないが未来で悪事を働くこのカードが生まれた。



2014年4月24日(木)
B08 神祖の胎動 
汚染機械インフェクト④
真実を求めて③

B08-022-00_mB08-100_m

遂に2種類目のリソースリブートカードが生まれてしまう。
これによってアイコンをキラーマシーンで固め、メインはリトルガーディアンや真実を求めて、ボーリング、その他アドバンテージカードを詰め込んだ【リトガボーリング】が生まれた。
ボーリング登場→3以下のキラーマシーンA登場→Aで攻撃→3以下のキラーマシーンB登場→ボーリング効果でAバウンス→Bで攻撃→A登場→Bバウンス→Aで攻撃という風に連パンしていきます。
この時点で、禊萩はリソースにある緑のイベントを実質手札として使えるバケモノになった。



2014年6月26日(木)
C09 妖艶なる魔力 
八大龍王 阿那婆達多②

C09-003-01_m

継続的なリソースブーストと除去能力を持つ優秀なカード。今見ると流石に弱いな。



2014年7月17日(木)
B09 覇者の覚醒 
撃滅機械デストロイ①
B09-021_mB09-038_m

遂にボーリング下で低コストでドローをしながら殴れるデストロイが登場。フォース持ちゼクスもボーリングにノブレスオブリージュでフォースを付けることで用意が出来た。



2014年10月23日(木)
B10 真紅の戦乙女 
紅葉狩り①

B10-100_m

リソースに埋まったボーリングをどうしようか…。そんな時にこのカードが堂々爆誕。ボーリングを手札に加えながらリブートイベントを拾ってこれる。
このように2014年は【ここしろ】の年だったと言える。

しかし翌年4月のB12あたりでゲームスピードがグッと上がり【ここしろ】は勝ちづらくなってしまう。【アルクスティラノ】強かったなー。



2015年9月17日(木)
C14 戦陣の獅子 
黄金色の幸せマレイン③

C14-013_m

リトガを打つとリソースが7~10起きるようになるバケモノカード。
このカードがリソースに1枚あれば1パン増えたりするし、3枚以上あれば2パン増えたりする。



2015年10月22日(木)
B14 断罪の白焔弓 
暴虐紫怨剣マスプロトロン

3c0eb3b2

アホの作ったカード。特に取りたいプレイヤーもないデッキだったので即採用された。
当時はリソースは何枚でも起きたし、リブート制限もなかったんすよ。



2016年1月28日(木)
B15 起動!超神器 
鞭打機械スパンキング④
フラッシュソーサー アスケラ④

B15-030_m1f91940c

ボーリング期が終わりスパンキング期に入り、ボーリングからの脱却がこの頃から始まる。ボーリングよりコストが軽くスパンキング2枚で延々しばき続けることができるようになったのだ。相手のゼクスにも触れるのが偉い。
ついでにアスケラが生まれた。デストロイとノブレスオブリージュと組み合わせることで実質ボーリングになった。アスケラはその後別の相棒を見つけることになる。

ボーリングからの脱却とともにここしろさんもZ/Xから脱却した。



2016年4月8日(金)
暴虐紫怨剣マスプロトロン 封神指定
3c0eb3b2

そらそうよ。



2016年4月21日(木)
B16 神域との邂逅 
咬断機械グレイヴバイト④
削人機械ドリリング④
生れ出る『恵愛』イシュタル

B16-021_mB16-022_mCf08a3DUAAAHz11

革命が起こる。突然スパンキングのコストが半分になったのだ。ここからはドリバイト期である。
その代わりゲームスピードも更に上がり、このカードは【レベルビート】などの別デッキで大暴れし、【ここしろ】として日の目を浴びるのはもう少し先になる。
他にはディンギルイシュタルが登場しリソブ要素が大きく強化された。

ちなみに2016年6月17日にシャドーバースがリリースされている。



2016年7~8月
P16 プロモーションカード 
億劫なる『沈泥』ラハム④
P17 プロモーションカード 
ライフセイバ カーラ
C17 漆黒の堕界 
浄界の神槍 阿那婆達多②


P16-006_mP17-011_mC17-004-01_m

Vジャンプ7月号でラハムが8月の公認店舗大会の景品でカーラが登場した。
ラハムの登場で打点を出すのが容易になった。
カーラの登場でドリリングやグレイヴバイトと組み合わせることで、ドローを進めながら殴り続けることができるようになった。新時代のデストロイである。
初期は2面処理できるグレイヴバイトの方がよく使われていたが、ウェイカーが隆盛してくるとカーラはドリリングと同じくLv1だったため、グレイヴバイトよりも使われる率は高かった。
このたぷたぷは今見てもそこそこ強いな。



2016年10月27日(木)
B18 覚醒する希望 
抑圧機械サプレッション④
翠竜の桜翼 娑伽羅②
聖樹を見守る者ピュアティ②
B18-023_mB18-098-01_mB18-105_m

更なる革命が起きる。
ウェイカー娑伽羅の登場でゲームスピードが格段に落ちた。相手を盤面とチャージを一掃しながら自分のリソースを大量に増やすことができる。リトルガーディアンとも相性が良く、その他のデッキでもよく使われた。
そしてリソブ界の革命児ピュアティである。当時は1ターン目から枝植の胎動でアッパーアイコンを投げつけることでウェイカーレベルを2上げることができ、3ターン目でのウェイカーレベル4の達成も上振れではあるがそこそこ容易であったため猛威を振るった。

ここから暫く続くウェイカー隆盛の時代はラハムやニンフルサグを用いて、詰めのターンにディンギルLvを無理やり上げてドリリングとカーラで詰めに行くことが多かった。



2016年12月15日(木)
E07 EX 真竜の戦歌 
星道竜スリングドライバ
緑竜の息吹①
C18-009_mE07-055_m

スーパーぶっ壊れイベント緑竜の息吹、通称:緑ゲロが爆誕する。
当時はドラゴンLv2につき1枚山上からリソースに置いて、置いた枚数のカードを回収できた。紅葉狩り涙目。ドラゴンLvをオープンすることのデメリットも特になかったため環境を席巻。緑ゲロ環境を作り出してしまう。
スリングドライバはまだ特に注目されてないです。



2017年1月1日(日)
リトルガーディアン 封神指定
真実を求めて 封神指定
B03-100_mB08-100_m

おお【ここしろ】しんでしまうとはなさけない!
【コンボリーファー】という悪辣外道デッキのせいでリブートイベントが軒並み封神指定。【ここしろ】はまあついでに死んでしまった。



2017年3月2日(木)
E08 EX 日本一ソフトウェア3 
テヘペロ☆プリニー④
暴言連発魔女メタリカ
E08-041_mE08-048-01_m

緑単の【ジェネリックここしろ】が生まれる。
メタリカ登場時にプリニーA回収→プリニーAプレイ→メタリカ効果でプリニーB回収→プリニーAで攻撃→プリニーBプレイ→プリニーB効果でAをリソースに埋める→メタリカ効果でAを回収→プリニーBで攻撃→A登場→B埋める→B回収→A攻撃という風に連パンしていく。
これは禊萩でも似たようなことができるし、禊萩の方がリソースのリブートイベントが使いやすいがメタリカの方ができることが多かったのと1コス軽かった。まあリブートイベント死んでたけど。



2017年4月27日(木)
枝植の胎動 封神指定
黄金色の幸せマレイン 封神指定
リトルガーディアン エラッタ解除
真実を求めて エラッタ解除
B18-105_mB03-100_mB08-100_m

緑系ウェイカーLv軸のリソースブーストが派手過ぎた為、緑胎動が封神される。これにより青緑だと3ターン目までにレベルを上げきれなくなった為、ピュアティの効果を使いこなせなくなり、ピュアティを使うデッキは赤胎動を使うために赤くなっていった。
リトルガーディアンと真実とマスプロトロンにリブート制限がついて返還された。これによりリブートイベントの連打が出来なくなり、リソースリブートではなくリソースブーストによって行動数を増やさねばならなくなった。しかしリソブの急先鋒たるピュアティも使いづらくなってしまった…。



2017年8月24日(木)
E09 EX サマ・ドラ 
霜天の星翼ヘリカルフォート⑤
E09-015_m

①~④のどれにも当てはまらないので⑤です。
このカードはスリングドライバにカード名通り翼を与えた。このリソースリンクの効果でコストを2にしたスリングドライバでドローを進めながらセルフバウンスをして連パンできるようになったのである。カーラ+ドリリングと言ってもいい。相手のパワー4500をワンパンで落とせるようになったので結果的にパンチ数も増えて【ここしろ】は蘇ったのであった。ここからは第一次ユイ期に入る。
【リトガスーリング】って呼んでました。



2018年1月25日(木)
B23 天魔神狂乱 
寄り道する猫姫ウェアキャット

B23-082-01_m1f91940c

アスケラの相棒が生み出される。この時のデッキ基盤は、緑胎動が抜けたとはいえ緑竜の息吹があることから緑基盤が非常に強く、青の枚数を取るのが困難だったため、緑リソースで反復横跳びできるウェアキャットは画期的であった。
道中で雑リソブとして使用し、ピュアティの効果でトラッシュからリソースに埋め、緑ゲロでアスケラともども回収してボコボコ殴っていた。



2018年3月1日(木)
緑竜の息吹 封神指定
E07-055_m

【リトガスーリング】はもちろんドラゴンLvを使ったデッキだったので緑ゲロもバリバリ入ってたしゲロゲロと使っていました。上述の【アスケラキャット】も同じく。
なんせこの当時は、緑ゲロとピュアティ入っていればデッキとして存在できたぐらいの時代だった。
このカードがあったからリソリンを3枚揃えられていたところは大きいのでまた【ここしろ】は死んでしまった。



2018年4月26日(木)
B24 絆が導く未来 
“虹龍誓装”青葉千歳②

2018年10月25日(木)
B26 境界を断つ剣 
【運命剣臨】深緑皇チトセ③
B24-107_mB26-076_m

今までは1パン2コストだった【ここしろ】だったが、遂に1パン1コストの時代が来る。
だが龍膽のプールが弱く、ドロー性能も低く、コンボ成立がとても難しかったので狂人しか使っていなかった。
しかし緑ゲロを失ったユイよりはまだ使えたので、ここから千歳期が始まる。



2018年6月8日(金)
フラッシュソーサー アスケラ エラッタ適用
1f91940cB25-002_m

別のデッキのせいでお縄につきました。
具体的には爪牙尾撃オリハルコンティラノ(VBティラノ)のせいです。【ここしろ】みたいな動きをします。



2019年1月31日(木)
B27 未来の叙事詩 
福音獣人ウェアシロイルカ②

B27-054_m

リソブがバグる。



2019年10月24日(木)
B30 運命の交わる刻 
万国変形ショーワ3④

B30-016_m

2016年のサプレッション以来の汎用型セルフバウンスゼクスが登場した。
【ここしろ】は緑が絡み、ディンギルでリソブをすることがかなり多いためドリリングやカーラを採用しやすく、LRは3コストであるのでディンギルに使いやすい緑のゼクスの方が好ましかったので、あんまりお呼びがかからなかった。一緒に令和出ちゃったからね。どうしてもね。



2020年4月23日(木)
B32 夢装<イデアライズ> 
“星覇誓装”青葉千歳

B32-087_m

千歳が弾ける。
この頃には龍膽のプールも充実し、IGOBにリソースのゼクスを拾う効果まで付いたため、コンボパーツを集めるのがかなり容易になった。
イデア龍膽のリソブ効果とパワーの高さによる防御性能も、相まってかなり戦えるようになった。
まあモエガネ入りの方が強かったんで、俺はそっち使ってましたけどね。



2020年10月22日(木)
B34 夢幻<イデアドライブ>
B34-082_m

千歳を用いた【ここしろ】は連パン要素にドリリングとカーラを使っていた。
しかしイデアドライブの登場によりドリリングとカーラの攻撃が通らなくなってしまう。今まではドリリング最低2枚あれば殺しきれていたのに、イデアドライブの登場で最低3枚無いと殺しきれなくなってしまった。
スリングドライバの方の【ここしろ】も、リソリンを3枚揃えるのは安定性が低いのと、誓いの名称制限からほとんど使われなくなっていった。

そうして【ここしろ】の灯は潰えた…。



2020年12月17日(木) 
福音獣人ウェアシロイルカ 封神指定
B27-054_m

ついでにあたおかリソブカードのシロイルカくんも死んだ。
魅力的なスタートカード早く作ってくれや。半年経つで。


2021年6月24日(木)
リトルガーディアン 封神指定
B03-100_m

ついにリトガが死にました。ゼクス界のドランシアとして話題に。
まあ緑以外が少ないコストで暴れすぎなのでさもありなん。このカードがあるせいでリソースに同種族のみを指定したり、単一色指定するダサいデザインになったりしてるしな。


2021年6月24日(木)
E27 ドラゴンカジノへようこそ! 
タイダル・フラッグス レスティ④

E2r0GNIVgAU9jW4

リトガがなくなっても我々には真実を求めてがある!潰えたと思われていた【ここしろ】の灯は今また燃え上がろうとしている。
このレスティを自身の効果でコストー2、リソリンの効果でコストー1×2することで1コストで連パンすることが可能に。
可能になりませんでした!!!!(※↓)追記07/01
まあ出来なくてもテオゴニアスシフト、アルカナエンキ、オバブシフトユイこの3種類のシフトによって各領域からレスティのサーチが可能だし、真実を求めても生きてるしまだそこそこ戦えるはず。
リブートイベントもVBテオゴニアスで回収できる他、大量のドロー操作で探し出すことも可能で安定性がかなり高い。安定性は歴代随一といった感じがある。ここから第二次ユイ期の始まりを感じる。

これが【令和のここしろ】と呼ばれるアーキタイプだ。中野勢しかそう呼んでないけど。
遊々亭で【令和のここしろ】こと【真実レスティ】のデッキ記事が上がります。読んでね!多分このページにもリンク貼ると思います。
追記07/01
※総合ルール811.9
同一のパラメーターに対して効果の下限を決める効果が複数存在する場合、下限が大きいものから適用します。
今回の場合ではヘリカルリソリン→レスティの順番で適用しなくてはならない。つまりヘリカルリソリンの効果でコストが3に下がった後で、レスティ自身の効果でコストが1下がる。ここだけ見るとできそうに見えるが、効果区分が常在効果なので、先に受けた効果を適用しても処理が終わらず、別のテキストの効果を適用してるタイミングでもヘリカルリソリンの『コストは1以下にならない』という縛りがかかり続けるためレスティのコストは2までしか下がらないようだ。

ここからはありえない仮定なのだが、恐らく総合ルール811.9が無ければ元々のコストが3のギアドラゴンが手札に居て、鵺の効果とヘリカルリソリンの効果が同時にかかっていた場合、鵺の効果を先に適用すれば1コストでプレイができるような気がする。
だが現実は総合ルール811.9の存在によって先にヘリカルリソリンが絶対に適用されてしまう。
B13-018-01_mE09-015_m



他に総合ルール811.9が適応されやすいシチュエーションとしては

・妖狐クズノハAをプレイ。次にプレイする妖狐クズノハBのコストをクズノハBの常在効果にクズノハAの自動効果を合わせて1コストにはできない。8枚除外してもできない。けど除外する枚数を5枚に減らすことはできる。
B36-008_m

・ヴァンプ・ダッシュ 墓城姫サリアの効果でトラッシュの墓城七姫 虚実のサリアを2コストでプレイすることはできない。
P32-034_mB36-042-01_m

などがあるらしい。


というわけで近代【ここしろ】史でした。
雑に書くと
2014年4月24日(木)
真実を求めてが出てリブート2枚体制になったことで生誕
2017年1月1日(日)
リブートイベント全部死ぬ

2017年4月27日(木)
リブートイベントが弱くなって帰ってくる
2020年10月22日(木)
イデアドライブにいじめられて死亡

2021年6月24日(木)
レスティによって再誕
みたいな感じですね。


ではでは。